畑 健二郎
Vol.21 /2005/03/09
【第22話/東京の下水道には巨大な白いワニが住んでいるという】
三月です。
卒業シーズンです。
大好きな先輩ともお別れですね。
とりあえず想いは伝えておいた方が良いと思いますよ。
意外と先輩もあなたのことを密かに思っているかもしれないですから。
まぁ、そんな学園生活は二次元の中でしか送ったことがありませんが。
この時期になると思い出すのは
初めて『かってに改蔵』のアシスタントとして東京に来た日のこと。
久米田師匠に初めて会ったその日に
「一週間以内に引っ越してくれ」と言われ
大学を辞め、大阪から東京まで、
本当に一週間で引っ越したあの嵐のような日のことを……
モブから尿瓶まで色々描いたなぁー。
まぁ、改蔵の単行本を見直すと
今以上に未熟な自分の絵を見ることになるので
とてもじゃないですが見直せませんが。
あの絵でOKを出さざるを得なかった師匠の心中を
いまさらながらにお察しすると
なかなか死にたい気持ちになりますな。
ちなみに第1話・冒頭の回転ジャングルジムを描いたのは僕です。
あれだけ描くのに丸二日掛かりました。
ちなみにかってに改蔵・全26巻はこのホームページからでも買えるぞ☆
で!そんなこんなで第22話なのですが
予定ではワタルの家に行く話だったはずなのですが
なぜかたどり着けませんでした……
おかしいなぁ…… こんなはずでは……
本当は後半にハヤテVS下水に住む
巨大な白いワニとの戦いとかが
やりたかったのですが……
バトル漫画を描きたいわけではないのですが
そういうシーンを描かないと
絵が上手くならない気が最近しておりますので……
ただ電車の話が出来たので作者としては
ちょっと一安心。
どうでもいい小ネタですが
おそらくこの漫画を考え始めた最初期くらいから
考えていた部分だったので。
(だからわざわざ初日の出の回のラスト
電車に乗るハヤテとナギにナレーションで
『一秒も起きる事はなく……』と入れておいたのです☆)
伊澄というキャラもこのシーンがやりたくて
ここから
『うーん、やっぱりお嬢様と対等に金持ち話が出来る
金持ちの友達が必要だなー』
ということから考え始めたキャラクターだったりします。
こういう、どうでもよさそうな部分のほうが
いっぱい考えてあるというのもどうかと思いますが……
ちなみに5ページ目に誤字だと思われて
直された部分が一箇所あります。
オタとしてそういう部分を読者様に突っ込まれるのは
とても悔しいので先に言っておこうかと……
まぁ、そんなこんなでとりあえず
来週もよろしくお願いします☆
P.S.
そういえば、ありがたい話で
どうやら単行本の増刷がかかったようで
帯が青色に変わったバージョンが出ているみたいですね。
ていうか僕も書店に行って始めて見たんですけど……
「あれ? なんか帯の色変わってる?」みたいな感じで。
送られてくるメールの大部分が
『売ってないんですけど……』とか
『何件も回ってやっと手に入れました!』とか
『買えません』とかばかりで
大変な苦労をかけてしまい申し訳ありませんでした……
たぶんそろそろ普通に買えるかと思います。
買っていない方は是非!
書店に大量に余っている光景を見るのも
未来が不安になるので作者としては辛いのです……
うん……まぁ、とりあえず今後も精一杯頑張ります!
それでは〜☆