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畑 健二郎

Vol.413 /2013/12/04

【第432話/輝く過去と未来】

『笑店街でしあわセール』

とある街角で見つけたキャッチコピー。

一瞬、意味が分からなくて、
それが『商店街』と『笑店街』とかけたダジャレであると気付くのに
およそ五秒かかりました。

なるほど、なるほど。
笑店街、笑店街か。
これはよく考えたなーと感心、この発想はなかったです。

きっとこういうのは町内会の会長さんとかが考えるんでしょうけど
思いついた時には会長、きっとガッツポーズをしたに違いありません。
なんせ『笑店街』ですから。
副会長の佐藤さんも
「やりましたね宮田会長、これで年末の売り上げ倍増ですよ」
と、ニッコリ笑顔になったことでしょう。
「そ、そうかい?君もそう思うかい?佐藤君!」
「ええ、もちろんですよ!なぁ、峰岸さん」
そんな会話が聞こえてきそうなほど
見事なキャッチですよ『笑店街』

そのあとに続く『しあわセール』もイイ感じじゃないですか。
きっとこの『しあわセール』は
会長のアイディアに触発された佐藤さんのアイディア。
「あらあら、しあわセールって…」
「こ、これはやりすぎかなぁ、峰岸さん」
「うーん、佐藤さんこれは……」
「……」
「………………すごく、いいわ!」
ためるねー、峰岸さん。
ミリオネアのみのもんたくらいためるねー。
ためた上で褒めるねー。

そして、ほっとした佐藤さんに会長が言うわけですよ。
「『笑店街でしあわセール』か…今年は素晴らしいキャッチが出来たな」
「不況に苦しむ世の中で、これは希望の光になるわ」

二段構えでボキャぶられたキャッチをみて
宮田会長も佐藤副会長も、そして峰岸さんもニッコリ笑顔。
そのあと三人で飲みに行くわけですよ白木屋に
「おいおい、ここは笑笑に行くべきなんじゃないかね佐藤君」
「おっと、そうですねー、失礼しましたー(てへっ)」
「まぁ、どこで飲んでもいいじゃない、だってここは笑・店・街ですから☆」
お・も・て・な・し、のリズムでクリステルばりに決める峰岸さん。
そして、三人は夜の街に消えていくのでした…

―――なんてことを考えながら
街を歩いていてふと思うのです。

やべぇっ、こんなこと考えてないで、ネーム考えないと…。
そんな〆切の日の午後六時。
現実逃避はまだ終わらない……。


それでは今週の話です。


【第432話の話】

キラキラ光るのは過去か未来か。

長かった同人誌編というかルカ編もこれにて終了。
ナギのサインが意外ときちんと描けてしまったので
単行本では雑な感じに修正しようかなーと考えています。

なんにしても十年後、果たして色紙は価値のあるものになっているのか。
それはここから先の未来の話。

来週からは新展開!!

それでは、また来週!