藤田和日郎
Vol.2 /2000/07/19
こんにちは。WEBサンデーで僕にも、メールたくさんありがとうねー。
そうかコンピュータの世界は、こういうふうに感想や、がんばれメッセージがダイレクトに届くのが、とっても便利なのですな。慣れなきゃねえ。今、担当編集の方が紙に出したものを持って来てくれてます。皆さんのあたたかいコトバ、ほろりときちまいます。いつもここに書けるとはかぎらんのですが、質問などもあったら、ついでに送って下さいね。
ただ今、「からくりサーカス」は過去の回想編をだいたい終わりました。これから現代に戻ってガンガンやっていきたいと思います。
百塔の町プラハ…この章のはじめあたりに出た都ですが、出せてよかったなァ。錬金術という、まァ、とらえどころのない超技術を描くにあたって、昔のプラハくらい、その世界観を作りあげてくれる土地はないのです。「ゴーレム」(1920年、ポール・ヴェネゲル監督)で、土人形が動き回ったプラハを見た時から自分はずーっとプラハを出したかった。こういうふうに少しでも自分が見て、読んできたものを自らのまんがの中に登場させることが、みなさんからのメッセージに加えて、自分がまんがを描いてゆく原動力であります。はい。
次は小説家ホフマンの「砂男」っぽいムードを、どこに盛りこめるかなァ。
サンデーの目次の質問で、「おすすめホラーは?」といういい質問があったのだけど、西森先生の「ヘルハウス」、あたしゃ大賛成だね! 何せ自分の答は、それの原作の「地獄の家」(リチャード・マシスン)だもの。それにゆうき先生の「呪われた町」(キング)も大好き! ほんっとにさ。ほんっとに面白いよ。吸血鬼もののお手本だよ。ブラム・ストーカーの「吸血鬼ドラキュラ」より好きだな。
みなさんも面白い小説あったら教えてね。
今は、サーカス、人形、笑い、この3つのテーマの本は、全て買うようにしています。
もう、がんばって回転の鈍い頭を回そうと必死なのよ。
では、またね。暑いから体に気をつけてお過ごし下さい、皆々様。