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若木民喜

Vol.26 /2006/06/21

宮本が戦犯にならなかっただけでも御の字だよ。

こんにちは。若木です。

今週でアルバトロスは26話目です。今回の話については、特に話すことはありません。裏設定も何もありません。動きと絵だけを観ていただきたいです。そして来週、話は大きく動きます。

相変わらず非常に忙しい毎日ですが、単行本2巻の作業がようやく終わりました。1巻に引き続き、2巻も表紙の色使いが派手です。しかも、1巻はあれでも色が薄いと感じたので、今回は僕の方から要望して色を濃くしてもらったので、相当濃淡のついた絵になっております。サングラスをかけていても、わかりますよ。

そうそう、単行本1巻の下描きプレゼントの件ですが、発送準備が終わって、担当さんに渡しておきました。大変、大変お待たせいたしました。ハガキをくださった方にはもれなく何か送られてくるはずです。読者のみなさんからの応援は本当に僕の力です。最近は外にもあんまり出てないので、特にファンレターが唯一の外界との窓口だったりしますのですよ。下描きの束ぐらいでお礼になるかどうかわかりませんが、もし状況が許せば、2巻でも同じ企画をやりたいと思っております。どうぞ、よろしく。

さて、僕の近況ですが。単行本の作業が終わってほっと一息・・・つければいいのですが、まだまだ忙しい毎日です。

ですから、このバックステージで書くことが枯れてます。

なので、今日は「マジでどうでもいい話」をします。


「僕の思い出に残るお菓子ベスト3」


どーでもいい話やなぁと、思った方。
どうでもいい話をするって言ったでしょ。

第3位・小梅ちゃん
私、小さい頃、非常に体が弱かったんですよ。特に呼吸器。喘息や肺炎でよく入院していたものです。ある日ある時、またぞろ入院していましたら、夜に喘息の発作が出てしまいまして。とっても苦しくて。親も帰っていないし、ナースコールも子供には敷居が高い・・・夜中に一人でしくしくしてたら、隣のベッドで寝ていたおばちゃんが「これ食べー」と飴ちゃんをくれたのです。それを舐めるとどうでしょう!見る見る発作が治まってしまったのです! 子供の病気のなんと単純なこと。その飴が初めて食べる味だったので、病気を忘れてしまったのでしょうか。

その飴こそ、ロッテの小梅ちゃんだったのです。小学生の僕は、それからしばらく小梅ちゃんを舐めまくっていたとさ。大玉は特に効きそうだ!

ところで、飴のことを「飴ちゃん」と言うのは関西弁なんですかね。


第2位・ハイハイン
僕がクソガキの頃両親が厳しくてお菓子を食べられなかった、という話を、いつぞやのバックステージで話したかと思います。しかし、全く食べられなかった訳ではなく、僕らにも許されたお菓子が実はあったのです。

それが、ハイハイン。

ハイハインって知ってます? もう売ってないかと思ったらまだ売っているんですね。発売元の触れ込みにはこう書いてあります。「スーっとお口で溶けていくソフトなおせんべいです。離乳期のお子様に最適です。」おい待て! 小学生が何でお菓子に離乳食をあてがわれないかんねん! わしゃ歯も生えそろっとるわい! と抗議しようにも受け入れられるはずもなく、私は長年ハイハインを食べていたのでした。おかげで大人になっても乳離れできません。

でも、美味しいお菓子ですよ!(これ、フォロー)


第1位・人からもらったお菓子
上のような事情があり、僕にとって、お菓子というのはとてつもなく光り輝き、かつ手に入りにくい、聖結晶も同然の宝であった訳です。しかし、年に数回、そのお宝を手に入れる一大チャンスがあったのです。

それが学童保育。

学童保育って何じゃいと思う方もいるでしょうが、共働きの家庭の子供が放課後や夏休みの時に、町の会館などに集められて一緒に過ごすというシステムがあるのです。みなさんの学校にもあるでしょう。僕は小学生の時ずっと、学童保育のお世話になっていました。

特に夏休みの学童保育は朝から夕方までやっているので、おやつの時間もある訳ですよ。この時ばかりは、さすがの僕のおかんもおやつ代をくれるのです。しかし、僕はそのお金は早々にガンダムシールを買うのに使ってしまい。何も持たずに学童保育をやってる会館に向かう訳です。そしておやつの時間になると、「お菓子忘れた!」と言って、そこにおる仲間達から少しずつお菓子をわけてもらうのでありました。

少しずつでも、色々な人からもらえば両手に一杯ぐらいにはなります。しかし、ここで食べてはいけない。このお菓子を家に持って帰り、自分の机の引き出しにしまっておくのです! このお菓子回収作戦を数日ごとに繰り返していると、夏休みが終わる頃には僕の机の引き出しは人からもらったお菓子で一杯になります。

それを少しずつ食べて、冬を越す。

・・・・・・・。

書いてて悲しくなりますが。でも、(お菓子代を転用して買った)ガンダムシールがベタベタ貼られた机の引き出し一杯に詰まった(他人の)お菓子は、僕にとって永遠に色あせないステキな光景です。良い話みたいな締めにするな。

次回、またネタがつきたら「僕の思い出に残るケーキ」をやりたいと思いま〜す。ではまた来週〜。来週はセカンドラウンドに突入したワールドカップの話題をまたやる・・・かもしれません。