若木民喜
Vol.28 /2006/07/05
こんにちは。
最近のむヨーグルトばっかり飲んでいる若木です。
今回は28回目です。家を出たユウキくんの旅が始まりましたが、今回の話は絵的にもストーリー的にもかなり興味深いというか、密度が高い話だったのではないでしょうか。話的には、物語のなかで隠されていたことが幾つか明らかにされました。もっとも、余計に疑問を増やしてしまったかもしれませんが・・・。まあ、いいではないですか。
絵的には、今回はアシスタントの皆さんによく頑張ってもらいました。僕のマンガは結構背景が少な目というか、どのコマにも結構キャラクターの絵が入っていて、背景だけのコマは少ないと思うのですが、今回の話は背景の比重が多かったです。その背景の多くを占めていたモノバイルの世界との「穴」がある海岸。不思議な海岸だと思いませんか。あの海岸は北アイルランドにあるジャイアントコーズウェイという本当にある海岸がモデルになっています。柱状節理と言って、溶岩が冷えてああいう形になるのです。神秘的ですよね・・・。ちなみに、ユウキ達が乗っていた電車は(昔の)伊豆急ですが、伊豆急沿線にも爪木崎という柱状節理の海岸があるのです。一度行ってみたいっ。
さてさて、今週は読者の質問にお答えするということでしたので、早速参りたいと思います。といっても、答えてしまうとストーリーの先を言ってしまうことになってしまう質問も多くて難しい・・・。当たり障りのないところで一つ!
Q:ユウキの左手の炎は触ると熱いんですか?(群馬県・Nさん)
A:熱くないです。うっ。ガッカリされただろうか・・・。ユウキが以前に感じていた通り、聖結晶の炎は心の炎です。物理的に触って熱いとか、そういう炎ではありません。ただまあ、炎が燃えている時、ユウキ自身は熱さを感じるかもしれませんね。自分自身の心の熱にあてられて。
Q:モノバイルは炉を外したら死にますか?(埼玉県・Nさん)
A:モノバイルにとって、炉は心臓にも当たります。人間が心臓を取り出したら死ぬように、モノバイルも炉を外したら死にます。ただ中には、カッコウのように炉と胴体がある程度離れても生きられる奴らもいます。しかし、いずれにしても炉からのエネルギーなしで生きられるモノバイルはいないでしょう。
Q:休炉モードって、姫様以外もあるんですよね?(熊本県・Tさん)
A:あります。モノバイルは全て活炉状態と休炉状態があります。アルバトロス以外に既に休炉状態を見せているモノバイルもいますよ。それはレバイオとミュウです。あれ? 全然変わってないでしょ? 活路状態と休炉状態には一つの法則があります。レバイオやミュウは炉を点けても消してもあんまり変わらない・・・でもアルバトロスは休炉状態と活炉状態にすごく差がある・・・。これがなぜか考えていけば自ずとわかると思います。ピジョンやアイビスは、どれぐらい変わるのでしょう
ね?
Q:「レバイオ」って名前はどこから来てるんですか?(Tさん他)
A:これは多分考えてもわからないと思います。わかったらすごいです。これはですね。「エレパイオ」という鳥から来てるんですね。他のモノバイルがみんなそのままの名前のなのに、これだけひねってるから、かなり難解だったと思います。ちなみに妹のミュウは「エミュー」から来てるのです。つまり、二人は名字がある訳ですよ「エ・ミュウ」と「エ・レバイオ」ということですね。
Q:ユヒナって男なんですか?女なんですか?(Sさん他)
A:これ、複数の方から質問いただきました。別にひっぱるほどのことはないのでお答えしましょう。男です。ホッとしましたか?ガッカリしましたか?
Q:アイビスって男なんですか?女なんですか?(Nさん他)
A:こ、これも、複数の方からいただきました。これはさすがにわかると思ったんですが!あれが少年に見えないというのは、男女の描きわけがちゃんとできてないってことなんですかねぇ。自信なくすなあ。トホホ・・・。
Q:レバイオって男なんですか?女なんですか?(上と違うNさん)
A:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。ミュウが「兄ちゃん」と呼んでいたはずですが!
Q:アルバトロスのジュエルは何なんですか?(連載開始以来、一杯の方から)
A:これについて、ようやく今回、お話のなかでお答えしました。しかし、これはこれでまた質問がガンガン来そうですが・・・。一つ言えることは、「僕はわかって描いている」ということです。
以上、適当に選んで適当に答えてみました! 質問やつっこみハガキ待ってます! WEBメールやハガキで「単行本のなかに質問コーナーを作って」という意見をちょこちょこいただきますが、残念ながら2巻には時間が間に合わず質問コーナーはありません。3巻では・・・質問が沢山集まるようであれば・・・考えます。
さて、来週29話はカラー+増ページで参ります。今週にも増して力が入っていますよ! おったのしみに〜。