ストーリー&キャラクター
東京・沼半井町に佇む屋敷「双亡亭」は大正時代より存在し、幽霊屋敷として噂されていた。凧葉 務は、「双亡亭」に越してきた少年・緑朗と仲良くなるが、緑朗はその家で父を亡くす。そんな折、45年前の行方不明機が突如飛来し、中から一人の生存者・凧葉青一が現れる。
空爆でも壊れない双亡亭に対し、総理は莫大な報奨金を懸けて破壊者を募り双亡亭破壊作戦を実行、凧葉と紅も参加する。双亡亭では、破壊者たちが次々と肖像画に引き込まれ危機に瀕するが、ついに亡者たちを窒素爆発で一掃することに成功する。
しかし奇妙な家屋の奥で、双亡亭の主・坂巻泥努の"闇"が姿を現す。坂巻泥努が「絵」を描き上げた時、侵略者の大群が押し寄せるという…… 自衛隊が第二次双亡亭破壊作戦を展開するが、泥努の圧倒的な攻撃によりほぼ壊滅。さらに、屋敷内より深部を目指す破壊者たちの前には、けた外れの戦闘力を持つ不老不死の呪禁者・五頭応尽が立ちはだかる。
戦いの中で一旦霊体となった緑朗により、泥努の絵を破壊する方法を知った凧葉たちは、泥努のいるアトリエを目指す。だがそのころ、ついに統合幕僚長は双亡亭破壊作戦の第三段階「遠距離火砲の集中」を発令する…!! 時間がない中、凧葉たちはアトリエに辿りつくことができるのか…?
覚悟と決意が試される、戦慄のスペクタクル・モダン・ホラー!!
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凧葉 務
(たこは つとむ )
美大を卒業したての絵本作家になりたい貧乏絵描き。双亡亭の隣のアパートに住んでいた。
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立木緑朗
(たちき ろくろう )
「双亡亭」に引っ越してきた少年。「双亡亭」にて父を亡くす。小学6年生。
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柘植 紅
(つげ くれない )
緑朗の姉。緑朗と離れて暮らしていた。刀巫覡(かたなふげき)という巫女。小刀を使い厭魅(のろい)を断ち切る。お払いの力は現役の巫女で日本一と名高い。
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凧葉青一
(たこは せいいち )
異星で45年間“侵略者”と戦い、地球に帰ってきた少年。身体の一部を螺旋状に硬化させる力を持つ。
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斯波 敦
内閣総理大臣。過去、双亡亭で幼なじみを亡くす。「双亡亭破壊作戦」立案者。
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宿木 (やどりぎ)
環境省「特殊災害対策室」作戦課。「双亡亭破壊作戦」隊長の一人。
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トラヴィス・アウグスト
アメリカ超自然現象研究会のメンバー。心霊現象を科学で分析する。
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フロル・ホロパイネン
アウグスト博士の養女で、〈アポーツ〉や〈テレパシィ〉などの超能力を持つ。
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鬼離田三姉妹
現代最高の感知能力を持つ占い師。長女は心身を支配され敵側に。
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マーグ夫妻
妻のジョセフィーンは、火災で死んだ娘・メアリーの形見の腹話術人形を「メアリー」と名付け、人形を介して炎を出現させるようになった。
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黄ノ下残花
昭和7年の首相暗殺犯を追って突入した双亡亭で幼馴染の泥努と邂逅。彼が描いた絵に引きずり込まれて重傷を負う。嗤いながら自分を殺そうとした泥努に復讐を誓う。
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坂巻泥努
大正時代に双亡亭を建てた絵描き。90年前から、母屋の地下室に湧く不思議な水を使い、人を取り込む肖像画を描き続けている。
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しの
緑朗が双亡亭で出会った謎の少女。最初に双亡亭にやってきた侵略者で、泥努に支配され、泥努の描いた幼き日の姉の姿となっている。
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帰黒
昭和7年を生きる巫女。治癒能力を持ち、自在に動く髪を操り戦う。記憶をなくしていたが、実は青一の妹・マコト。
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五頭応尽
(いず おうじん )
加幻満流道術の開祖で鬼離田姉妹の父。103歳になる不老不死の術者。双亡亭で88年間、泥努に仕えてきた。圧倒的な戦闘力を持ち、式神「是光」を使う。